ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』

やっと『パンズ・ラビリンス』観た。

毎度毎度これをやられるたび、配給会社の人はあたまがおかしいのではないかと思うのだけれど、宣伝スチール写真がラスト五分の部分なのはどうかと思うんだ。
例えば小説の試し読みでラスト3ページ前だけ読むとかやんないでしょ。おかしいと思わないのかね。

さて。
トロ映画ってちびっこ気質がどの程度発揮されてるかで作品のバランスというか出来栄えが変わってくると思うんだけれど、『パンズ〜』はまっとうに作ったらもっと格調高く受取られただろうややこしさが、その無邪気さで妙な判り易さとして消化されてしまっていて、良いバランスになってた。無論偶然なんだろうけど。ただ、好き嫌いはあると思うけど、受け手次第で面白くも怖くも悲しくも千差万別に、しかも口当たり良く受取れてしまう映画ってなかなかないわけで、こういうタイプの映画がちょっとヒットするのは単純に嬉しい。

映画そのものはムシムシ大行進をはじめ、生理に訴えてくる表現満載で嫌いな人は相当辛いと思いますし突っ込み所もやっぱり満載だったりしますが、あの人があの人にアレされるあれとかかなりしびれたので、アレな映画が好きな人は色々あれだと思いますよ。

[日常]

コーヒー飲みに行った。
隣の席の女の子が大判のスケジュール帳にせっせと書き込み中。結構堂々と広げていて別に覗き込まなくともよく見える。
「おとまり(ハート)→」とか書いてあるの見える。うつむいているので顔は判らず、これはなんだかすごくえろいがしかしむしろ見ないべきなんじゃないのかと逡巡しつつすぐ確認したら決して不美人じゃないのに絶望的に好みじゃなかった。
未体験のがっかり感。